うるわしの桜井をつくる会発足
去る2010年3月14日、まほろばセンターに於いて六十名の愛郷の志が集まり、「うるわしの桜井をつくる会」が発足しました。
政権が交代し漸くにして地域主権の時代が始まろうとするいまこそ、桜井独自のアイデンティティを確立し、素晴らしい桜井のまちづくりを目指す行動に立ち上がらねばなりません。
思うに私たちは、桜井の現状に日頃から不安を持っている市民の集まりかもしれません。纒向遺跡に示された国のはじまりの由緒ある歴史のまちに暮らしながら、市民としての誇りと、心満ちた満足感に生きている人は何人いるでしょうか。
市は財政逼迫で、早期健全化団体転落の一歩手前となりつつあります。そのために行政サービスは低下し、人口は減り、地場産業も衰え、商店街はシャッター通りとなり、このままではこのまちの将来はどうなるのだろうかと、閉塞感に満ちあふれているのです。
住んでよし訪れてよしのまちづくり
魅力あるまちづくりとは、住民のとって快適で暮らしやすいまちでなければなりません。もとよりまちづくりは行政の責任は重く、且つ大です。しかしいま求められているのは、まちのあり方を市民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、まちづくりに能動的にかかわっていく姿勢と、主体的に参加して行くことです。
市民一人ひとりが主役
「まちづくり」は特別なことではありません。日常の暮らしの延長にあるもので、自分の家や家族のことを考えるように、市民一人ひとりが自分のまちを思い、また全体の利益について考え、参加することです。人々のつぶやきを形に変え、それを実現する市民の組織が必要と考え、今回「うるわしの桜井をつくる会」の設立となりました。
人と人を「つなぐ」ことこそ当会のミッション
「つなぐ」を英語に変換すると「ブリッジ」になります。この言葉のように物理的につなぐネットワークを提供するだけでなく、心の架け橋にもなりたい、この思いを市内で活動されている団体や、多くの市民に広めていきたいのです。
会の性格は非営利の公共性あるもので、市民の自発的な意思で行動する団体です。桜井の「市民力」を発揮し、ネットワークすることで、桜井に住む人々が誇りをもって美しく住むことができるようなまちにしましょう。活動は多岐にわたりますが、市民の知恵をつめて徐々にあせらず、着実に進めようというのが基本的スタンスです。「まちづくり」に向けて「桜井をよく知り」「好きになり」「誇りに思う」をキーワードに、現実と未来を見つめ、歴史の流れの中で地域の新しい形成を考えねばなりません。さあ、みんなで手をつなぎましょう。
|