会長挨拶 堀井良殷 |
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みなさまご清祥にて新年をお迎えのことと存じます。 今年は世情内外ともに騒然たる中、先行きの見えな い不透明な時代にどう対処するか極めて重要な局面の
年になりそうです。 急激にやってくる変化の波に翻弄されることなく確 たる世界観のもとに構想を打ち立て、自信をもって沈 着果敢に実行してゆく必要があると思います。このよ
うな時にはまずは自らの持つ可能性を再確認し、フル に活用することから始めるのが一番です。 桜井について言えば、ここは日本の国の始まりの 地、日本のアイデンテイテイの原点ともいうべき場所
です。考古学的発掘の成果が崇神・垂仁・景行3代の 王権がここに誕生したという記紀万葉の神話の世界とシームレスに融合しつつあり世界的に も注目されています。古代王権発祥の地をそれにふさわしい姿に整備し、世界に発信してゆ
くことが即ち地域活性化の大きな力になります。具体的には オオヤマト古墳群や纒向から飛鳥藤原を経て平城京にいたる 世界遺産群を国の施策として個別ばらばらではなく一体的に
整備すれば発信力は格段に向上することでしょう。 神なびの郷、三輪山のほとりに住む市民や自治体もその意 義を自覚して共に推進し、日本人が自信をもって自らの何た
るかを世界に向かって語るにふさわしい姿に桜井がなってゆ く、その取り組みが始動する出発点に今年がなればと願って います。
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